才人!西田シャトナーさま

こんなことを思い出した。私が小学生の頃、仲良くしてた友人のお家が本屋さんを営んでたので寄り道ついでに、いやむしろ、立ち読みするために寄り道をしていたというか、まぁ、どちらでも同じだが… で、中でも上原きみ子先生の「まりちゃんシリーズ」の愛読者だった私は“立ち読みしながら”バレリーナに憧れたのだけど、ウチの経済状況からしてゼッタイ無理だろうと親に相談するまでも無く諦めていた。 そんな夢も自信も失いそうになりつつ(こじつけ)、友人の本屋で端から端まで漁るように立ち読みしていた私に「これも好きそうじゃない?」と美内すずえ先生の「ガラスの仮面」を差し出してきた店主。友人のお父様でした。

今までてんとう虫コミッしか読んでいなかった私にとって「花とゆめコミック」は“お姉さんコミック”のイメージでなんとなく自分にはまだ早い気がしてた。でも薦めて来たのは友人のお父様だし、いっつも本屋で入り浸ってるし、なんだか断るのも悪いなと子どもながらの気を使い搾り(またもこじつけ)パラパラ~っと無造作に読み始めてみたのです…。するとそこにはめくるめく夢と希望の世界へといとも簡単に誘ってしまう、私にとってのファンタジーがそこにはあったのです。 そんな簡単に虜にさせてしまうのは“北島マヤ精神”。彼女ように貧しくたって夢は叶えられはずだ!と幼心の私に花と夢と希望を与えてくれた謂わば心のバイブルにまでなった「ガラスの仮面」。そんな“北島マヤ精神”の私が決意したのは…中学で必ず演劇部に入ってやるぞ!と強く心に決めたのでした。

そして中一の春、仲良しチームはみんなバスケ部で(わたしも誘われたのだけど)、全然文化系だった私は迷いもせず、真っ直ぐに演劇部の門を叩いた。

3階の音楽室で活動していた演劇部。そこにはムチっとしたジャージ姿でピシっと一列に整列し、なんとも恥ずかしげもなく校庭に向かって発声練習をしている光景があった。 イメージしていたよりも部員数は少なく、先生の姿は見えない。一列に並んだ部員の前をゆっくりと歩きながら誰よりも通る大きな声で発声しているのはきっと部長さんなんだろうか。 花恥ずかしげながらに興味深々と見ていた私たちに 「良かったらあなたたちも一緒に発声練習していかない?」 ハキハキと滑舌の良い口調でその人は私に話しかけた。思春期真っ盛りの私は一気に顔が真っ赤になり、頭の中では…いくら何でも早速発声練習なんてスゴいやってみたいけど恥ずかしくって恥ずかしくって…でも北島マヤだったら躊躇しないで挑戦するのかな…だとしても今の私にはきっとムリいやでもここで頑張んないでいつ頑張るのよ!><…などと、頭の中を自分の尾っぽを追いかけるかのようにぐるぐるとかけ回っていた。

そうこうしている内に隣りの子がぼそぼそと見よう見真似で発声を始めた。(オイオイ~!なんだよその声は~。ぜんぜんなっちゃいね~よ!)と、自分に甘く他人に厳しい私は心の中で嘲笑った。そんな風に思ってしまえればもう恥ずかしくなんかないのだ。人の弱いとこ見て、自分の自信となす。そんな捻じ曲がった思春期丸出しの私はこう思った。「みんな蹴落としてやるわ!ウケケケ!」と嫉妬心剥き出しである。言うなればそのときの私はリアルな現状と夢心地の自分との板ばさみでその状況をインストールするのに手子摺ったルサンチマンの塊だったのだ。。。

入部日初日、そんなわたしとプラス4人の新入部員と、そういえばさっきから居る後ろで見学している若い先生。あ、そういえば全然気にしてなかった顧問の先生の存在。どうやら4月から私たちと一緒に赴任してきた先生に切り替わるらしい。 だけど新入部員の私たちにっとって顧問の先生が代わることなんてなんともないと言うか、むしろなんなら一緒にスタート出来る強靭な助っ人仲間にが出来たぜ!ぐらい思っていたのだが、当日そのことを初めて知らされた先輩たちにとっては真逆のリアクションだった。 というのも、旧顧問は突然の体調不良で学校をお休みすることになったとか。先輩たちは新しい先生に冷ややかな視線を送っていた。

新顧問は「そのまま続けて」と自己紹介も無く、やっぱり後ろでしげしげと私たちを観察していた。
そんな態度を部長は気持ち悪く思ったのか、
「先生!観られてるとやりずらいんで出てもらって良いですか。」とざらざらとした口調でに強く言い放った。
わたしは恐れ多くも先生にそんなフラットに意見が言える部長を少し尊敬もしたけど少し軽蔑もし、なんだか複雑な気持ちになった。
先生は部長の言葉を受けて立ち上がり、教室を出ようとしたときにこんなことを言っていた。

「君たちだけでやれるならやりなさい。ぼくが教えられるのは何も無いが、演劇にとって大切なのは役者と脚本と観客だ。それだけは忘れないように。」

そう 言い残した先生は教室を後にした。部長は「なんだよあいつ!偉そうに!」とかっとしていたけど、私はむしろその言葉に圧倒されたし、「役者と脚本と観客」の言葉は目から鱗だった。役者が命と勘違いしていた私にとって演劇を始めて教わった大切な言葉でした。私が気付かされたその言葉のお陰で作る側の演劇を楽しめることが出来たし、観る側の演劇も楽しめるようになったのでした。いまもとても感謝しています。

と、前フリがずいぶん長くなってしまいましたが…汗。
そんな作る側の愉しみ方を観る側からも愉しめる演出家さんがいます。西田シャトナーさま。
折り紙アーティストとしても多彩な才能を魅せる、才人!西田シャトナーさまです。 今回は演劇ファンの私から西田シャトナーさまについて自分のために!皆のために!まとめてみました!いわば西田シャトナーファンサイト!私の演劇部時代の話はまたの機会に…☆

どうぞ最後までご観覧くださいませ。

 

西田シャトナー

身長/174cm 体重/92kg 靴サイズ/26.5cm 

特技/ギター、歌(ブルース)、ウクレレ、デザイン

血液型/B型 

小道具などを一切使わず、パントマイムと膨大な説明科白を駆使して場面描写や登場人物の心情を表現する「パワーマイム」と呼ばれる手法、そして一人多人数役を次々に切り替えながら多くの役をこなす「スイッチプレイ」等、肉体と想像力の限界に挑む演出が特徴。中でも「カメラワーク演出」というまるで観客がクレーンで舞台の周りを回っているような錯覚を起こす演出が話題を呼び、「破壊ランナー」という作品では音速走行する近未来のスポーツレースの舞台は長年話題をよんでいる。 折り紙作家としての活動も長く、「深イイ話」に出演したり、折り紙雑誌への掲載や新聞の一面にとりあげられたり、個展も多く開いている。 名前の由来は、スタートレックのジェームズ・T・カークを演じるウィリアム・シャトナーから。

1965年大阪生 作家・演出家・俳優・折り紙作家。

幼少時から折り紙については天才的な才能を発揮し、小学生時代に大人たちを相手に折り紙講習会で講師を務めるほか、折り紙専門誌にも「天才少年」としてとりあげられた。

高校時代から自主映画制作に傾倒し、学校文化祭で脚本・監督した15分のパロディ映画(8ミリ作品)は、学内で圧倒的に面白いと評判を呼び、全校生徒数570人に対し1000人以上の動員を記録した。

90年、神戸大学在学中に、腹筋善之介、平和堂ミラノ、保村大和、佐々木蔵之介、遠坂百合子、プロデューサー登紀子らとともに、劇団「惑星ピスタチオ」を旗揚げ。映像でなければ不可能だと思われる壮大なSF的アイディアを脚本に盛り込み、奇抜な演出アイディアとパワフルな俳優の演技を駆使して表現した。演劇の可能性を広げるその演出手法は、観客からの支持を得、後の劇団たちに影響を与えた。やがて劇団の一公演での観客動員数は2万人に達するが、2000年に解散。解散時のメンバーの中には、現在演出家として活動する末満健一(ピースピット)などがいた。

現在は西田シャトナーとして演劇活動を続ける中、物語と俳優の演技だけで、荒唐無稽な光景を舞台上に描き出す手法をますます磨き抜き、新しい演劇作品を世に送り出し続けている。

また個展活動を始め、折り紙作品の制作も本格化。一枚の正方形から切込みなしで、精密な生物を折りだす作風は、折り紙界でも高く評価されている。

惑星ピスタチオ

1990年旗揚げ/2000年解散

在籍メンバー:腹筋善之介(座長・俳優)、西田シャトナー(作家・演出家)、平和堂ミラノ(作家・俳優)、保村大和(俳優)、佐々木蔵之介(俳優)、宇田尚純(俳優)、遠坂百合子(俳優)、末満健一(俳優)、福岡裕美子(俳優)、いちいりえ(俳優)、髙橋俊博(俳優)、鎌田香織(俳優)、地上チカ(俳優)、登紀子(プロデューサー)、斎藤まさみ(衣裳)、塩谷雅子(制作)、ほか

受賞歴

第3回神岡演劇祭 奨励賞 /『白血球ライダー』(1991)

第7回テアトロ・イン・キャビン戯曲賞 佳作 /『熱闘!! 飛龍小学校』(1992)

第7回パルテノン多摩演劇祭 グランプリ /『白血球ライダーDX』(1994)

第1回日本映画エンジェル大賞 大賞 /『ROBO-ROBO』(2002)

佐藤佐吉演劇祭2005 優秀戯曲賞 /『宇宙猿』(2005)

名古屋市演劇博覧会 ちくさ座賞 /『サムライヘルメッツ』(2007)

名古屋市演劇博覧会 ハイスクールミーティング賞 /『サムライヘルメッツ』(2007)

主な脚本・演出作品

『熱闘!! 飛龍小学校』(惑星ピスタチオ/92年、96年)

『白血球ライダー』(惑星ピスタチオ/92年、93年、99年)

『破壊ランナー』(惑星ピスタチオ/93年、95年、99年)

『ロボ・ロボ』(惑星ピスタチオ/95年)

『Believe』(惑星ピスタチオ/95年、アプリコット/01年、02年)

『4人のN氏』(惑星ピスタチオ/00年)

『保村大和ひとり芝居 マクベス』(02年)
『サムライヘルメッツ』(西田シャトナー演劇研究所/08年) 

『ソラオの世界』(キティフィルム/09,10,11年)

『W氏の帰れない夜』(円盤ライダー/10年)

『銀河英雄伝説 第一章 銀河帝国編』(キティフィルム/11年)

 舞台『弱虫ペダル』(マーベラスAQL/12年)

 『破壊ランナー』(キティフィルム/12年)

 『遠い夏のゴッホ』(ホリプロ/13年)

映画出演・制作

『ジョゼと虎と魚たち』(犬童一心監督/03年)

『私がもらったビールと雑草』(監督・脚本/04年/短編映画サイトにて公開)

『煙をめぐる冒険』(主演作品/秋山健樹監督/未公開)

小説

『鉄の星のピノキオ』(エモーションWebサイト連載/07年)

折り紙

76年 折り紙専門誌『おりがみ』に「カマキリ」発表(11歳)

79年 第3回世界のおりがみ展に「ミヤマクワガタ」出展(14歳)

83年 第5回世界のおりがみ展に「エイリアン」「プレシオサウルス」出展 

84年 アニメ・マンガ雑誌『ファンロード』に「エイリアン」発表

85年 第6回世界おりがみ展に「カラス天狗」「海のカニ」出展

    アニメ・マンガ雑誌『ファンロード』に「クール星人」発表 

93年 転職情報誌『デューダ』折り紙特集に「ティラノサウルス」発表 

94年 毎日TV『屋台の目ぇ』出演

96年 折り紙専門誌『をる』に「カニ」「河童」発表

09年 西田シャトナーおりがみ展『22.5°の宇宙』開催(墨東まち見世2009参加)

10年 カフェ展『22.5°の宇宙Ⅱ』開催(六本木カフェ・フランジパニ)

    企画展『黒猫展』参加(bar neue*)

    企画展『折-ORI-』参加(国際フォーラム アートショップ)

11年 日本TV『人生が変わる1分間の深イイ話』アートスペシャル出演

    政府広報誌『Highlighting JAPAN』8月号に日本の芸術家として掲載

12年 国際会議「サイボス(Sibos)」イベントに折り紙アーティストとしてパフォーマンス参加

    作品展『22.5°の宇宙Ⅲ』開催(ARAKAWA 1-1-1ギャラリー企画展)

    日本TV『スッキリ!!』に折り紙作家として出演

    フジTV『めざましテレビ』に折り紙作家として出演

    TV朝日『やじうまテレビ』に折り紙作家として出演

    名古屋テレビ『ドデスカ!』に折り紙作家として出演

    東京新聞、中日新聞に作品展記事掲載