last update 2002.10.30


10月29日(火)甘く熱い冬。

◆もう本当に、街は寒い。僕はとうとう今日、フリースの上にコートと毛糸の手袋、そんな出で立ちで外に出た。それでも十分に暖かくはない。
◆顔と頭を冷たい風にさらしながら自転車を漕いでいると、しかし、少しずつ思い出してくる。冬は冬で、幸せな季節であることを。
◆夏が大好きな僕にとって、冬はいつも準備の季節だ。やがて必ずやって来る、発狂するような、発情するような、あの眩しい夏。過去の夏を思い出しながら、未来の夏を思い描きながら、僕はじっと寒さの中で準備する。
◆準備することは、幸せだ。「明日」ではなく「ずっと先」、その日のために過ごす日々。想像力を、たぎる期待を、情熱を、血液の隅々に蓄積してゆく。それは、大人になる日に備える子供の日々に似ている。備えることの、甘く熱い興奮を、冬は与えてくれる。
◆ふと、次の夏を迎える前に死んでしまったらどうしよう? と考える。おそらくそれでも、僕自身に悔いはない。この幸福な冬に死ねるだけで。僕を失う家族や友人たちの悲しみ、それは本当に心配だけど。

◆このところずっと、LOVE THE WORLDの連中と、ゆっくり、ゆっくり、やがて僕らが作る芝居の準備をしている。その時間も、甘く熱い。



※惑星ピスタチオに関する、ちょっと新しい企画が現在進行中。ここしばらくは、アプリコットバス登紀子プロデューサーの日記を要チェック!

※日記はなかなか毎日かけないけれど。趣味のコーナー『数行レビュー』、復活中。こっちは結構毎日、なんか書いてます。



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