last update 2002.12.03


12月2日(月)仮面と演技。

※私信→西田シャトナー演劇研究所WEBマスター募集にメール下さったNさん。返信のメールを出そうとしているのですが、どうも送信不可能のようです。見たところ、ドコモの携帯のメールアドレスのようですが……できればもう一度ご連絡いただけないでしょうか。待ってます。以上西田シャトナーの私信でした。以下、日記。


◆昼間。
ひとりで稽古場へ行き、芝居を練習をする。今週末、京都で出演する"NEXT"の公演。テネシー・ウィリアムズの短編集、そのうちの一エピソード『踏みにじられたペチュニア事件』に、僕は出演するのだ。ブラインドから縞々模様の日差しが差し込む稽古場で、たったひとり、何度稽古してもテイクごとに全然違った演じ方になってしまい、僕の芝居は定まらない。
◆そうこうするうち、他の出演者たちがやってきて、皆での稽古が始まる。共演者と一緒に演じても、やはり僕は毎回違う芝居。違う、というよりは単にヘナチョコで精度が低いのだと自覚する。このエピソードで主役を演じる園本桂子さんは……彼女も毎回違うことするけれど、それがとても柔らかく魅力的だ。いい役者はこうなんだなあ、と思う。演出の都木淳平は、しかし僕に文句を言うでもなく飄々と
「ま、そんな方向で」
と言った。本番まであと4日。
◆夜。
"NEXT"のメンバーが去ったあと、LOVE THE WORLDのメンバーたちが稽古場にやってくる。みんなで段ボール紙をとりだして、今日もちまちまと、仮面作り。来年春に向けて、仮面をいろいろ試作しながら、「お、その仮面いいね」とか、「その仮面駄目だな」などと言いあって、仮面体質を作ってみたい。きっと、そうした時間を経て、僕らが春に作る仮面は、たとえ技術が未熟でも、情熱の渦のような熱源を内側に宿していることだろう……というのが、まあ今のところの仮説。
◆仮面作りを始めて、意外に面白かったのは、作る仮面に、その役者の演技の質が正直に反映されていることだ。丁寧な芝居をする者は丁寧な仮面を。雑な芝居をする者は雑な仮面を。プランは立派だけど内容が伴わない演技をする役者は、やっぱりそんな仮面を。魅力的な演技をやる役者は、作る仮面も魅力的。だからといって、いい仮面を作れるようになれば演技も良くなる、なんてシンプルには行かないだろうけれど。しかし、自分の演技について考える、いいヒントになりそうだ。
◆ちなみに、僕の作った仮面を自分で眺めてみると、どうにも理屈っぽく、凝っている割には魅力に乏しい感じ。僕も良い仮面を作れるように頑張ってみよう。


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※日記はなかなか毎日かけないけれど。趣味のコーナー『数行レビュー』、復活中。こっちは結構毎日、なんか書いてます。



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