◆芝居をやっていようが。それ以外のことをしていようが。日々は過ぎてゆく。
◆10日も前の月曜日。 僕はたったひとりで舞台に立った。『動物に喰われた男』という物語。観客が楽しんでくれたかどうかはさておき(噂では、僕は観客をとても心配させたようだ)、自分としては非常に充実した2時間だった。物語の中、僕の足元に横たわり、小さな生き物たちに喰われてゆく巨きな動物。その姿を僕は見た。土に帰るその動物を眺めながら、僕は心から羨ましくため息をついたりもした。だがそれも所詮は物語。真実は僕を追い越してゆく。
◆4日前の日曜の朝。窓の向こうで、セミの声をきいた。セミに感情はあるのだろうか。ある、と僕は信じたい。大阪のどこかの土で数年を過ごし、ついに地上に出たクマゼミの、ゼンマイ仕掛けのような鳴き声。その信じがたい程大きな声が、ただ大きいだけでなく、恋の、喜びの、悲しみの、あるいは未知の感情の声であって欲しい。僕はこの日、希ノボリコの作ったケーキの芝居に出た。途中、セミになって鳴いてみたりもした。その僕の隣で、久し振りに一緒に芝居をする宇田尚純が、カラスになって鳴いていた。
◆昨日。テレビで、12歳の子供が、もっと小さな子供を殺したというニュース。12歳には罪がないというのなら、この殺人は僕ら皆の罪だろう。なぜ皆、自分の罪だと気づかないのか。気づいているのにうやむやにしているのか。
◆今夜。LOVE THE WORLDの連中と稽古。外へ出たい物と、中にとどまりたい者の争いを、即興演技で物語にしてみる。僕らは演技を鍛える。やがて脚本を力強く演じるための。
◆かつての仲間の死について、僕がここに書く言葉を、待つ人々がいるのを僕は知っている。近々、努力はしてみよう。
◆ずっと準備をしている映画は、まだ本格的制作に入っていない。待ちきれない僕はこの夏、自主制作映画を1本、撮ることに決めた。
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※日記はなかなか毎日かけないけれど。趣味のコーナー『数行レビュー』、復活中。こっちは結構毎日、なんか書いてます。