◆近況。
◆僕は今、自主映画を撮っている。楽しい。嬉しい。皆の助けがありがたい。
◆役者として、スクエアという劇団の芝居に出てる。才能ある役者たちに囲まれて、胸はずむ。彼らと芝居することも、雑談することも、演劇について語ることも。すべて楽しい。
◆12月の芝居は『フルーツ』という仮面劇。今脚本を書いてる。LOVE THE WORLDの芝居は、これが終わったらしばらく休むことにした。LOVE
THE WORLDに限らず、自分でプロデュースする芝居は、当分休む。僕はしばらく、演劇においては、誰かの言いなりになってみたい。乞う、僕にいろいろ注文したいプロデューサー。乞う、僕に演出して欲しい役者集団。乞う、僕に芝居させたい演出家。なんてこと言いながら、もう来年は3つ、演出する芝居が決まってる。
◆休むことにした途端、劇団員たちがしっかりした顔つきになってきて、良い芝居をしそうな気配。
◆日記を休んでる間、夏に迎えた父の7回忌。母が、孫に囲まれて今は幸せだと笑顔で挨拶をする。その母が僕に、カエルの置物をプレゼントしてくれる。この夏僕は38歳になった。こんな頼りない38歳がどこにいる?
◆平和堂ミラノが死んだ。彼女が、僕と一緒に作った劇団を出て、田嶋ミラノと名乗ってから、僕はとうとう彼女と言葉を交わすことはなかった。僕の中では彼女は今でも平和堂ミラノのままだ。僕は今までずっと彼女と同い年だったが、これから当分は、僕ばっかり年をとってゆく。
◆僕が今、彼女をどう思っているのか。それを誰かに語る言葉を僕は見つけることができない。彼女を失った家族や友人たちの悲しみを、僕が和らげる必要があるとも思わない。
◆ひとつ言おう。「失った」と僕は今言ったけど。僕らは本当は、彼女を失ったのではない。彼女と共に過ごす時を、その幸福を、僕らは得たのだ。それが事実である。