夢の話は退屈だというけれど、
僕はいつも、夢と現実の区別がよくついていないし、
夢の中の出来事の方が、自分にとって大切なことも多い。
今日僕は、誰も来たことのない、人類に隠された山奥の秘密の清流へ、
老人に連れられて釣りにでかけた。
薄暗く、光に満ちた美しい山。
透明な流れの中に、見たこともない魚がたくさんいた。
水の底の白い砂の上に、青くて美しい、ヒラメのような魚を見つけた。
青い、宝石のようなその魚は、2匹で寄り添い、つがいのようだった。
僕はモリを構え、その魚を突こうとしたけれど、
その清流を教えてくれた老人が僕に言う。
「やめておこう、そいつを捕まえてしまったら、
もう、それ以上魚は捕れない」
僕は老人にしたがった。
山を下りる時間が迫っていた。
川の夢は人生を暗示しているという。
このところ、川の夢をよく見る。
干からびた大河の岸に、怪物が彷徨っている夢の時もある。
濁った川に、不気味な魚が泳いでいる夢の時もある。
巨大で美しい川の上に自分の家が建っていて、
家族みんなで楽しく釣りをしている日もある。
どの夢も、僕はよく覚えている。