7年間、一緒に過ごした僕のレンガ色の自転車。
とうとう今日、壊れてしまった。
フレームがポッキリ真ん中から折れて、命を終えた。いつ折れたのか、わからない。賑やかな名古屋の街を走りながら、ふと気付いたのだ、彼のフレームが折れてることに。気付いて2分後には、彼はもう、僕の重い体を支えることができなくなってしまった。
今までありがとう僕の相棒。僕がLLサイズでなけりゃ、あと何年かは元気でいてくれたのか。悪かった。
君の色が僕はとても好きだ。色が気に入って君を買った。皆は「茶色」だと言ったけど、僕の目には、綺麗な赤に見えてたんだ。別れる前に名前付けておこう。レンガ号。そんな名前ですまんが、どうやらそれが、君の名だ。僕は決して忘れない。
今年、「忘年会」にはひとつも顔を出さなかった僕だけど。3日前の午後、何人かの名古屋の演劇人たちとお茶を飲んだ。
近況や、ささやかな夢や、ふとした思いつきや。ただそれだけの午後のお茶。それが僕の、2004年、たったひとつの忘年会。
いつか僕は、彼らと一緒に芝居を作ることになるだろう。
僕は友達と芝居を作るのが好きなんだ。
半年間のつもりだった僕の品川滞在は、もうしばらく続くことになった。僕は品川の部屋を半分片づけて、今、名古屋に半分だけ帰ってきている。
2004年が終わるまで、50時間を切っている。
この1年、世界はひどい目にあった。
僕ら、今程度に優しいだけでは、どうやら世界はやっていけない。
少なくとも、それを知る機会にはなった。