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◆昨日、木曜日、朝。
そろそろ街の人々は、正月気分を半分くらい家の押入れにしまいこんで、外に出てきた。
残りの半分も、あんまり丁寧には扱わずにポケットにつっこんで、カラ元気みたいなスピードで、皆、道を歩いてる。
僕もそろそろ、「あけましておめでとう」の挨拶なしで、何人かと電話をしたりした。
◆昼。
僕の住んでる大須のマンションの一階には、喫茶店があって。そこで、昨年名古屋で一緒に芝居を作りまくったプロデューサーと会い、セルフサービスのコーヒーをすする。
南米の国の名前がついたその喫茶店は、床も柱も、「和風の黒」で塗った木で作られてある。
どうやら最近、リニューアルされて、カフェ風の、アルファベットの名前に変わったけれど、「和風の黒」だけは相変わらずで。僕はその「黒」が大好きなのだ。
「今年はもっと計画的にやろうぜ」
と僕が言う。
「昨年は、ホント行き当たりばったりに、わけのわからないままに芝居をやったからさ」
「?」
という形に、彼の眉毛がピクリと動き、無言で僕に文句を言う。
そりゃシャトナーが無計画だったんであって、僕が無計画だったんじゃないよ!
すまん、そうだった。
という形に、僕は肩をすくめた。
◆夜。
名古屋で戯曲賞に決まったばかりの、若い作家の戯曲を読ませてもらう。
つい、自分ならどう演出するか、と考えながら読んでしまう。
自分ならどう書くか、とは考えない。
自分ならどういう絵にする? どういう俳優を使う? どんな場所でやる?
◆戯曲を読んで、感想を言う約束をしていたのだけれど。
芝居って、 演出次第だし、役者次第だもんなあ。
そうだ、『巨獣』だって、まずはとっとと書いちまおうか!
……いやいや。書くときには書くときで、ちゃんと書かなくちゃ。
なるべく、演出のことを考えずに書かなくちゃ。
芝居はホン次第、そう思って書かなくちゃ。
◆なんてこった、短い日記を書くつもりが、えらい長くなっちゃった。
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