last update 2006.05.17


2006年5月17日(水)
バイオリンが鳴っていたような気が。

◆『化石に関する5つの寓話』の執筆を続けている。公演まで1ヶ月になった。書く内容には、全然迷いはない。書く時間。その捻出に苦労している。

◆西田シャトナー演劇研究所の、名古屋でのメンバーがほぼ確定してきた。13人。あと少し増えるかも。とてもいいメンバーがそろった。

◆昨日、16日の午後。
大須から地下鉄に乗って30分。傘をささなくても良い程度に雨が降る中、僕は本郷駅へ行く。
『宇宙猿』の音楽提供を、名古屋在住のミュージシャン・黒田かなでさんが引き受けてくれたので、改稿した脚本を渡しに出かけたのだ。彼女は、名古屋の音楽通の間で知らぬものはいないアコースティックバンド「シノノメソラ」のバイオリニスト。
窓の大きな、明るい喫茶店で、僕は『宇宙猿』について思いつくことを片端から話す。彼女も、彼女の音楽生活について、たくさんのことを話してくれる。
お店に流れている音楽は邪魔よね、と彼女は言う。「ただ皆の話し声とか、食器のカチャカチャいう音とか、そんな音で十分楽しいのに」

その話をしている時、確か店では、どうでもいい軽薄なロック風の音楽が流れていたはずなんだけど。今、彼女が座っていた窓際のテーブルを思い出してみると、美しいバイオリンが鳴っていたような気がしている。気のせいなんだろうけれど、僕はこのバイオリンの響いていた景色を記憶しておくことにしよう。

◆その夜。
プロデューサーの車で家まで送ってもらいながら、来年の芝居の計画を考える。
名古屋の夜の街を、いろんな光が流れたり、点滅したりしている。
ずっと光り続ける強い光を探してみる。
消え行く寸前の弱い光が美しいこともある。
でも、なるべくならば、輝き続ける美しい光を、探してみたりする。



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